2012年9月10日月曜日

ようやく落ち着いたたまさぶろう

10日余りの私の留守がたまさぶろうには堪えたらしい。帰ってきてからべったりと貼り付かれて参った。座ればひざに、ベッドでは体を密着させて、涎だらけの口が顔に迫ってくる。いやはや、参った。歳を取って寂しいのかやたらに甘えん坊になったのはここ2、3年くらい前から。彼も近所の団地で拾われてからほぼ20年近くなる。人間なら100歳に迫るほどの年齢。耳が遠くなったか、吠え声がけたたましい。腎臓の機能が約4分の3ほどダメになっていると言う。そのために尿の量が異常に多い。腰も少し弱ってベッドから飛び降りる時によろける。ベッドに上がってくるときは下でにゃあと鳴いて、引っ張り上げてくれるのを待っている。しかし、これは甘えているだけ。それが証拠には夜中に野生に帰った瞬間、テーブルから冷蔵庫へ、冷蔵庫から食器棚へとモモンガのように飛び移る。眼光すさまじく、野太い唸り声をあげる。これを見ているから、ベッドの下で引っ張り上げてと言って可愛い声で鳴くのには騙されない。あまりにもうるさいので引きずり上げると、見事な脱力体となって体がベッドの角度と同じになって上がってくる。この脱力が私にできれば、もっとヴァイオリンも良い音がするだろうに。とにかく1週間ほどは振り払っても蹴飛ばしても(本当は可哀想で蹴れないけど)にゃあにゃあ啼いて広くもない部屋中付きまとわれて、気が変になりそうだった。ようやく私の時差ボケが治ったころ、彼のストーカー行為も下火になった。それにしても暑い。もう9月の半ばに差しかかろうと言うのに。私の汗かきの肌にたまさぶろうの毛が貼り付いて、それはそれは気持ちが悪い。その上、あとの2匹の猫が喘息気味で、夜中にいびきがうるさい。地獄ですな。外には新たに野良猫2匹。こちらも朝晩えさよこせコール。猫に彩られて私の人生は苦労が絶えない。ま、自分で買って出た苦労と言えば言えなくもない。

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