2012年9月19日水曜日

消えたモーちゃん

モーちゃんことモヤちゃんは私の守り猫。気分が悪かったり落ち込んでいたりすると必ずそばにいて、手を差し伸べてくれる。昨日から姿が見えない。それこそ猫の額ほどの狭い我が家には、それほど隠れるところはない。しかしモーちゃんは雲隠れの天才で、一度などは箪笥の抽斗をあけっぱなしにしておいたら、その裏側に入っていた。そうとは知らずに抽斗を収めてしまい、しばらくしてかすかな鳴き声が箪笥の裏から聞こえてきた。あわてて抽斗を引っ張り出すと、箪笥の裏板と抽斗のわずかな隙間に閉じ込められているのが見つかった。だから今回もあまり気にもしていなかった。気が向いたらそのうち出てくるものと思った。昨日実は気になることがあった。私の家は住居エリアとレッスン室が階段の踊り場を挟んで向い合せになっている。そこを行き来していたとき、物音がしたのでレッスン室のドアを開けて住居を見ると、そちら側のドアが開いていた。ドアのストッパーが壊れたのをそのままにしてあったので、しっかり閉めないとドアが開けっ放しになってしまう。閉め方が悪かったらしく半開き状態になっていた。いつもならしばらくレッスン室にこもるときには住居のほうには鍵をかける。さいきんこの辺でも空き巣が多いから用心のために。でも、我が家はコソ泥が入ったとしても「先客がいたのですね。失礼しました」と泥棒が言って出ていくと思われるほどの散らかりようだし、盗みたくなるようなめぼしい物はなんにもない。だから多少不用心になっていた。ところが、それから杳としてモヤの行方が分からない。未明に猫の鳴き声がして、目が覚めた。まだ真っ暗な中を近所を一回り。いない。夜が明けて一回り。いない。もしかして家にいるかと探しているのに、うんともすんとも返事がない。うちのドアが万一あいていても、建物に入るためのドアが閉まっていれば猫の力では開かないから、外へは出られないはず。でも、だれか人が来たのでびっくりして、その人が開けたドアから出て行った可能性もある。もう、心臓はドキドキ、目は涙目になっている。モヤちゃん早く出てこないとかあさんは病気になってしまうよ。

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