2012年9月2日日曜日

イギリス旅行記8ロンドン

テムズ河岸でイギリス式のお茶を楽しむために美智子さんと美里さん、それに私の3人で出かけた。まりさんは私たちにとりつかれ、ガイド役をさせられてすっかりお疲れの様子。うちで寝ているそうだ。まずテムズ河の上流の支流、運転は相変わらず私がハンドルを握って離さない。対向車が来てもすれ違えないほど狭い山道を登って目的地の公園に着く。ナショナルトラストに指定されているクリヴデン。そこには優雅な離宮があって、どなたかのお妃様のお城だそうだ。こんな寂しい山の中でどんな暮らしをしていたのだろうか。華やかな庭園はあるものの、毎日パーティーでも開いていないと退屈でやりきれないだろう。それとも夏の間だけの避暑地だったのかしら。そんなことを考えながら、庭からテムズ河岸に降りて行った。燦々と降り注ぐ陽射しの中で、美智子さんが作ってくれたお弁当を食べながらとりとめもない話をしているうちに眠くなる。芝生に横になってふんふんと話を聞いているうちに、いつともなく眠ってしまった。目が醒めると少し陽が傾き始めている。テムズ河に沿って下り始める。途中上流から流れてきた支流同士が合流して一本の大きなテムズ河になる場所を眺めた。水流が合流するところは渦を巻いていて、鳴門海峡みたい。お魚がよく釣れるらしく釣り人もいる。目的のお茶は丘陵地帯が見渡せるホテルでとることになった。予約していなかったので、スコーンだけしか出せないと言う。でも、それで十分。毎度食べ過ぎているので、ここで正式のハイティーとなると荷が重い。英語の先生のルースさんに教わってきたクロップドクリームをたっぷり添えたスコーンとお茶を楽しんだ。美智子さんはアールグレイ、美里さんはダージリン、私はアッサム。暮れゆく丘陵を眺めているとさすがに肌寒くなってきた。庭に黒白まだらの猫がいる。急にたまさぶろうの事を思い出した。日が落ちる頃家に帰った。

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