2012年9月18日火曜日

食べ過ぎ

昨日コンサートの打ち上げで食べ過ぎた。最近アルコールも控えているし、食べる量がぐんと減ったので大分痩せたのに、すっかり元の木阿弥。これで又弾みがついて馬鹿食いしないようにと思いながら、目の前に次々出される料理には打ち勝てず、食べ終わってから後悔しても、もう遅い。脂っこいものを食べすぎたうえ、ジントニックの甘さに騙されつい飲みすぎて少々気分が悪くなった。なんとか冷静さを保って家に帰ると酔いは醒めて、やっと気分が良くなった。一度やってみたいのが「昨日はどうやって家に帰ったのか覚えていない」ということ。私は飲んでいても必ずここでストップという瞬間があって、いままで酔いつぶれたことはない。そこを超えればきっと忘我の世界に行けるとは思うけれど、恐ろしくてそんなことはできない。とてもおとなしげな人が「昨日の事は全然覚えてないわ」などと平気でおっしゃる。ふーん、勇気ある人!どんなときにも我を忘れることが無いと言うのは、考えてみるといささかつまらない。大体ガクタイ(音楽家)でこういう性格は大成しない。自己破滅型の人が往々にして芸術の世界で良い仕事をして、破滅して死んでいく。生きているうちは厄介者の扱いだったのが、死ぬと急に賞賛され、全然売れなかった仕事が評価されて、生き残った家族がぼろもうけをするという仕組み。虎は死して皮を残す。私は皮どころか髭一本残らないに違いない。残るのは楽器のみ。そのうち関東も大地震に襲われるそうだから、自分の命は失っても、楽器だけは生き延びさせてあげたい。なんといっても世界の文化財なんだから。ヴァイオリンも300年近く生きてきて、ここ日本で壊されてしまったら、さぞ無念に思うにちがいない。私の楽器はそれほどの名品でもないけれど、それでもこれから何代にもわたって弾き継がれていってほしい。今の所有者は私であっても私だけのものではない。だから次世代は日本ではなく地震のない国の人の手に渡ってほしい。と、まあ・・・食べ過ぎからどうしてこんな話になったのかしら、はて?

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