2012年9月1日土曜日

イギリス旅行記5

目を醒ますと雨、それでも朝食をすます頃には小降りになってきた。今日はブロードウエーセンターにウールの買い物に行くことにした。外に出ると雨が上がって空に虹がかかっている。日本で見る虹は狭い空に半分くらいもうしわけなさそうにかかっている。ここでは虹が大きく空いっぱいに見える。本当に空が広い。なにも建造物や山がないから当たり前なのだが。どこまでもフィールドが広がって地球の丸さが実感できる。パッチワークのようにそれぞれ色の違う畑が丘から谷へと広がり、見事な景色となっている。若いころからヨーロッパの田舎道を車で走るのが夢だった。それが実現できるなんて!もうこの年では無理だと思っていたのに。オーケストラに入りたい夢も、モンゴルの大草原を馬に乗って疾走する夢もかなった。考えればなんて幸せなのか。今日は又私の運転で始まった。ウインカーとワイパーが自分の車と逆についているので、時々間違えるのも少なくなってきた。ここでは街の間がとても狭いので目的地にはすぐ着いてしまう。ここは羊毛が有名だそうで、ずいぶん期待して出かけてきたけれど、デザインもお値段も色合いもいまいちで、食指が動かない。結局自分用にウールのセーターを買ったら、イタリア製だった。バーゲンも終わって丁度品揃えも薄い時期だったらしく、全く購買意欲はわかない。途中で疲れてコーヒーを飲んでいたら、向かい側のお店に猫のぬいぐるみのようなティーポットカバーを見つけ、美智子さんへのお土産にすることにした。この辺は人家も多いから犬が沢山いる。それもどれもが立派な大きな犬ばかり。しかも穏やかでゆったりとしているのは良い環境で優しい飼い主に育てられているからだろう。夕食はスワンというパブでとることにした。ほかにもパブはあるのに、このお店だけは時間待ちの客が列をなしている。初めてイギリス名物「フィッシュ&チップス」を食べた。魚の揚げころもがパリッとしていてとても美味しい。ほかで見たものはパン粉がついていて油ぎっていたけれど、このお店のものは油の切れもいいし、ポテトもカリッとしながら中はふっくらしている。帰り道は又美里さんがぐるっと遠回りして帰った。彼女の趣味らしい。しかし本人はすこしめげている。こんな美しい道をさっさと帰るのは愚の骨頂。いくらでも遠回りして帰りたくなる。

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