2012年9月3日月曜日

時差ボケ

昨日は一日中眠っていた。寝ても寝ても又すぐに眠れる。普段睡眠は少ない方だけど時々ものすごく眠ってバランスをとっている。やはり昼夜逆転の生活はこたえたらしい。もう若くはない。以前なら外国から帰った翌日にはもう仕事をしていた。ちょうど目が醒めた時に美里さんから電話があった。張りのある声で生き生きと楽しそうに話す。やはり年齢が違うなあ。イギリスでも普段よりよほど長い時間寝たのに、それでも疲れが取れなかったようだ。美智子さんから「無事帰った?」と電話が来た。周りの皆さんが心配するようになってきたのは、そういう年になったのかと思う。自分ではぜんぜん年を取ったようには感じていないのに。おそるおそるヴァイオリンを手にした。どんなことになっているか心配だった。楽器は10日間も放っておかれたので涙声になっていた。腕は筋肉が落ちてしまったのか弓が貼りつかないけれど、まあまあ動きは悪くない。ヴィブラートもかかる。体を動かしていたから運動機能は落ちていないようだ。これから元に戻るのにはそう時間もかからないと思うので徐々にリハビリをしよう。海外にいていつも思うのは、日本の便利で安全なこと。よく日本人旅行者がスリやひったくりの被害にあうけれど、それも無理はない。日本ではハンドバッグをそこらに置いたり荷物から離れたりしても、取られることはまれだから。最近は私のうちのまわりにも外国人がふえたけれど、ロンドンは人種の坩堝。外国人だから犯罪を起こすと言うわけではないが、やはり移民してきて職がなければつい人様の物に手が出ることもある。それは犯罪であっても同情の余地はある。となると、言ってしまえば取られる方が間抜けと言うことになる。間抜けにならないように警戒して歩かないと外国は怖い。ロンドンできれいな格好をしているのは日本人だけだと美智子さんは言う。私は服装に構わないほうで普段着で行ったから、ヨーカ堂で買ったTシャツや商店街で買った安いパンツ姿なのに、それでもうーんとうなられた。日本人はきれい好きでおしゃれ。ブランド品も日常持っている。これは時差ボケならぬ安全ボケかもしれない。

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