2012年9月2日日曜日

イギリス旅行記11最後の晩餐

9番のバスには乗ったものの地下鉄駅にいけるかどうか。バスの中で路線図を見る美里さんにイギリス人の女性たちが話しかけてどっと笑っている。何かと思ったら「その路線図はどこで手に入れたのか」「日本で」「便利だからオークションにかけたい」そんなことだったらしい。途中で同じバスの黒人女性がいろいろ教えてくれて、駅にたどり着いた。ホテルリッツが目の前にある。夜も更けたしお腹もすいたのでリッツの前のイタリアンレストランで軽く食事をすることになった。軽くと思ってマッシュルームのスープを頼んだら巨大なボウルで出てきた。美智子さんの家の最寄駅で地下鉄を降りたのはもう夜中。バスに乗って美智子さんが言うクイーンズパークという停留所で降りようと思ったら、いつまでも行きつかない。そのうち見たこともない街に行ってしまった。これは違うと思ったのでバスを降りて引き返すことにした。夜中に外国の見知らぬ街で迷子になったとは。電話をすると違う名前を教えられた。美智子さんが間違えていたのだ。ようやく帰宅。すでに美智子さんのうちの食事はすんでいた。私たちを待っていたらしいがあまりに遅いので済ませてしまったと言う。最後の晩餐だったのにと言われて平身低頭する。こんな遅くなっては迷惑だと思ったのが裏目に出た。最後の夜は話も尽きない。かなり遅くなって就寝。今回は美智子さんの家での生活があったおかげで、健康に支障もなく安全に過ごすことが出来た。彼女の手料理がなかったら体調を崩していたに違いない。古い家なので水回りに多少不便はあったけれど、馴れてしまえば使いこなせていける。たとえばトイレやシャワーは前に使った人がいると、次に水やお湯が溜まるまで待たないといけないとか。それでも馴れてくると自分で工夫してうまくやって行けるようになる。ロンドンは危険な街で、特に日本人は狙われると言うので美智子・リチャード夫妻は大分心配していたらしい。それにラウンドアバウトという馴れない交通システムもあって、車が戻るまではひやひやしていたにちがいない。しかも私は英語が不得意ときているからなおさらのこと。しかしまりさんというおそろしく有能な女性と、天性の社交家の美里さんがいてくれたお蔭で、私はいつものようにゆったりと旅行させて頂いた。みなさんに感謝!

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