2012年9月1日土曜日

イギリス旅行記3コツウォルズへ

レンタカーで配車されたのはワーゲンのゴルフ。ラッキー!ディーゼル車。燃費がかからない。走らせてみると車体が少し重い。日本の車はヘラヘラと軽く走るけれど、高速での安定がいまいち。ゴルフの高速での走りに期待しよう。ワイパーとウインカーが私の車と逆なので間違えやすいが、そのほかは問題なし。イギリスでは予約してあってもお目当ての車が用意されていないなどといい加減なところがあるらしい。でも今回はラッキーなことに望みどおりの車が手に入った。これで例のラウンドアバウトがうまくこなせればすべて解決。しかし、馴れないとこれが中々難しい。どうしても目的の方向に行けなくて、いつまでもグルグル回ってしまったなどという話も聞く。イギリスは日本と同じ左側走行だから、走り自体に不安はない。不安げに見送る美智子さん。これから5日間の田舎暮らしが始まるのは美里さん、まりさんと私。恐る恐る車を動かす。ヨーロッパで事故ったら大変だから慎重に進む。高速の入り口まではリチャードがバイクで先導してくれた。その先導の仕方が怖い。バイクを運転しながらひっきりなしにこちらを見る。ついてきているか、ちゃんと走っているかどうか心配なのだろう。でもこちらはそんな運転をしてひっくり返られでもして彼を私が轢いてしまったら・・・美智子さんの鬼の形相が目に浮かぶ。おお、こわ。やっとM40という高速の入り口付近でバイクとわかれ、高速に乗った。イギリスは監視カメラの国だそうで、速度制限もカメラや測定器で厳しくチェックされる。もし違反すると高額の罰金を支払わされる。相手が機械だから情け容赦はないらしい。慎重に速度を守って進む。途中寄るのはウインストン・チャーチルの居住していたブレナム宮殿。巨大な敷地の中に宮殿とローズガーデンや湖がある。その規模たるや、どれだけイギリスの貴族がお金持ちかがわかる。その芝生で美智子さんが持たせてくれたお弁当を頂く。少し雨模様。でも傘をさすほどでもない。こんな大きなお城で暮らすのはさぞ大変なことだろう。お掃除だって・・・と貧乏な私は考える。いったいどれだけの人手がいるかしら。何十人もの人が働いていたのだろうか。4時頃、暗くならないうちに目的地に到着しようと出発。イギリスの今頃は夜9時までは明るい。かろうじて明るいうちに宿の「マウンテン・プレゼント・ファーム」に到着して女主人と大きな黒犬の歓迎を受けた。人懐こい犬で、背中をを掻くとゴロンとお腹を出してひっくり返った。警戒心ゼロ。夕食は近くのパブに。ちょうどステーキのサービスデイだと言うのでステーキを頼んだ。しかし、出てきたのは300グラムほどの巨大な硬い肉。全員戦ってももうだめと言うまで噛んで噛んで噛みまくっても噛み切れない。これ以上食べたらお腹を壊すと思ったので、半分残してしまった。パブの看板猫は白黒、これもちょっと耳を掻いたらお腹を出してゴロンとする。コツウォルズでは警戒心はなくなるらしい。蜂蜜色のうちが点在するここでは、動物も見かけない。これから5日間、この静かな田舎でどうやって過ごそうかと、途方に暮れる3人だった。

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