2011年6月6日月曜日

松本コンサート同窓会

少し前に投稿した松本でのコンサートの思い出。参加した人たちのほとんどが「あんなに楽しかったことはない」というくらい皆の心に残っているようだ。当時のコンサートミストレスの北川靖子さんから、昨日深夜に電話がかかってきた。彼女は今月14日に東京文化会館小ホールで、お姉さんの北川暁子さんとのジョイントリサイタルを予定している。しばらく話をした。その時の指揮者でソリストだった外山滋さんも、もう一度あのメンバーで演奏したいと言っておられるとか。外山さんは天才ヴァイオリニストとして史上最年少でN響のコンサートマスターになられ、その後東京芸大で教えていらっしゃったけれど、突然耳の疾患にみまわれて失意のリタイアから復活された。松本のコンサートはその復活の初期の頃で、ご本人も痛々しいばかり心が痛んでおられるのが手にとるように感じられた。ご病気前のはつらつとしたお元気な様子を見ていただけに、なおさらどんなに辛い思いをなさったことだろうかと慮ってはいたけれど、メンバーは皆陽気な人ばかり。毎日が笑いの連続で、外山さんもそれにずいぶん救われたと思う。驚いたことにヴァイオリンの演奏もより確実になっておられた。以前は腕にまかせて軽々と弾き飛ばされていたようなところも正確さを増して音程も安定し、底力を見せつけられた。ただ楽しかっただけではなく、外山さんを中心に真剣に演奏に取り組んだそのことが今でも私たちを結びつけていて、北川さんのコンサートが終わったら同窓会をしようと只今計画中。ところがあの時のメンバーは誰でしたっけ、あの人がいたでしょう?いなかったわよ。それじゃ誰がいたっけ?顔は思い出すのに名前がでない・・・ほら、あのお父さんと二人暮らしだった、ほら、あの人、え、誰?  途中であきらめて、北川姉妹のコンサートの成功を祈って電話を切った。

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