2011年6月23日木曜日

職人さんは親切

買い物から帰るとうちの横に工事の車が止まっている。近所の家の改築工事に来た人たちの車。今日は塗装工事らしい。車に沢山ペンキが積んである。ずいぶん前、我が家の駐車場の白い柱に黒いスプレーで木村と名前が書かれてしまった。うちは木村じゃないから、書いた人の名字かもしれない。私は割と気にしないたちだからずっと放っておいた。でも塗装屋さんの車を見てふっと思った。もしかして白いペンキを少々いただけないかしら。覗いていると職人さんが「迷惑駐車ですみませんね」という。いやなにも文句を言うつもりではないので、「白いペンキはありませんか、」と尋ねると、どうするの、何かぬりたいの、と。それで、この落書きを消したいというと、それならぬってあげるよ、迷惑駐車のお詫び、と言ってきれいにぬってくれた。本当に気がいいなあ。ありがとう。近所の新築や改築の時に、ついでに電球変えてくれたりカーペットを干すのを手伝ってくれたり、職人さんたちはよく体が動く。うちとはぜんぜん関係がないほかの工事の時も、あまり暑そうだからサイダーを差し入れたりすると、今度は私が重いものを持ち上げたりしていると手伝ってくれる。老人ホームに入るとおばあさんに一番もてるのは、元職人さんだと聞く。元お偉いさんは体を動かそうともしないで威張るばかり。そこへ行くと大工さんなどは、棚をつってよ、ハイよ、とばかり役に立つ。絶大な人気だそうだ。なるほど、もてるのも無理はない。だって、きびきびと働いている人は美しいもの。

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