2011年6月20日月曜日

あじさい

なんだかはっきりしない天気が続いて、多少気持ちがくさくさとする上に、ヴァイオリンも湿った音がする。絃が伸びてしょっちゅう調弦ばかりしなければならない。こんな時は丁度今咲いているあじさいを見に行こう。思い立って、さて誰が一緒に・・・せっかくだから若くて生きのいいハンサムボーイを・・・ボーイといえる歳ではないが、運転も替わってもらえるし、なんたって話が面白い。一人お願いというより脅迫して一緒に行ってもらうことにした。ちょうどうちと箱根の中間点に住んでいるので、箱根のあじさい電車を見に行くことにして、途中でピックアップして、さて走り出すと、ところでどんなコースですか?え、決めてない。カーナビはつかわないのですか?矢継ぎ早のジャブが飛んでくる。大体いつもいい加減に走り出してから考えるものだから、そうそう質問されても困ってしまう。苦々しげに、また、野生のカンですか。いままであたったことがないですよね、そこまで言われても私はエヘラエヘラと笑う。耳に心地よく聞き流していく。せっかくドライバーもお願いしようとしたら、もう運転はしません、車みたいな時代遅れの乗り物はとっくにやめました。それで仕方なく箱根の山道をえっさかほいっさっさと上る。いっそのこと駕籠だったらお気に召すみたい。全然調べていないわけではなくて、登山鉄道の箱根湯本駅に咲いているというのだが、その湯本駅がみあたらない。そうこうするうちに強羅まで来てしまったので、箱根美術館の美しい苔のお庭を拝見。さすがにここでは文句も言われずに済んだ。あじさいはあきらめて帰路につく。ぐるっと芦ノ湖を回って帰る計画だったのに、、どういうわけか芦ノ湖は姿をみせない。月曜日休館(湖)らしい。あっという間のドライヴ。ただただ笑っていただけで、それでも気持ちのよい緑と風に触れて、肝心のあじさいがなくても100点満点。いやー、面白かった。

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