2011年6月13日月曜日

旭のコンサート

昨日は地元の畠山先生のお弟子さんたちのコンチェルトの伴奏をした。優秀なお弟子さんがそろっていて、音大生や音大を出て活躍している人も多いときく。まず、音がいい。柔らかくうまく会場の響きを捉え、音楽が停滞しないで淀みない。突っ走る人もいないし、すべてが安定している。どうやったらこのようにそだてあげられるのか知りたい。先生にお話を聞くと、全くお休みなしです、と物柔らかな答えが返ってきた。教えるだけでなくコンサートの準備、市長さんや、教育委員会とのコンタクトをとるなどの外側から固めていくこともしなければならない。都心から離れ、決して交通の便がいいとは言えないこのような場所で、これだけの人数とレヴェルの高さを維持するのは並大抵ではないと思う。今から十数年前にも一度コンサートのお手伝いをして、その時からずっと私たちのコンサートを聴きに来てくださっている。それ以来今度の旭訪問は大変楽しみであったので、お弟子さんたちが全員立派に弾き終えて、私たちもとてもうれしい。泊まりは犬吠崎のホテル。にぎやかに打ち上げをして、お開きとなった。あいにくの雨。残念だが景色がよう見えない。晴れていれば日本一早い日の出が見られるそうだけれど、今朝目が覚めると猛烈な雨で、これは大変、すぐに出発。あらあら、海も山もかすみ、何よりも道路にあふれる水が怖い。その大雨の中を走り抜ける。「こんな状況も決して嫌いじゃないんだな、私は」なんて怪しからん事を思いながら。家まで2時間20分。もう帰ってきてしまった。お天気が良ければゆっくりと景色を楽しんで走るつもりだったのに。雨のおかげで一目散となってしまった。

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