2014年6月23日月曜日

低気圧

昨日ベートーヴェン「大公トリオ」の本番の朝、前日までの好天が変って西の方が荒れてくると言う予報。
幸いこちらは少し雨が降った程度だったけれど、次の日は天候が悪くなりそうだ。
午前中指馴らしを始めたら、左手拇指付け根に激痛が走った。
突然のことで思わず呻いた。
痛さでびっくりして、暫く左手を右手で包み込んで我慢をしていたが、一向に治らない。
かつて、ひどい腱鞘炎になった場所だから、低気圧で又顔をだしたらしい。
痛いだけならいくらでも我慢できるけれど、指に全く力が入らなくなっている。
触ってみるとその部分だけ冷たい。
一種の心筋梗塞みたいに血管が詰まったのか。
先週あたりから怪我ばかりしている。
転んで強打した胸は、胸骨にヒビが入ったらしく、痛みが引かないどころか、ますます痛くなる。
友人達は病院に行った方が良いと言うけれど、この辺の骨のヒビはほっとくしかないから、我慢している。
病院に行っても、湿布薬をもらって帰ってくるだけだから。
そして今朝の親指の付け根の痛み。
最近はよく怪我をする日々だわ。
私は子供の頃から体が弱くて、よく病気をした。
3大疾病にガン。
全部させていただきました。
それでも、それだから、お転婆する割には怪我はあまりなかった。
病気は全部やって気が済んで、今度は怪我に移行するとまずい。
怪我だけはしたくない。
病気でも両手が無事ならヴァイオリンは弾ける。
でも、怪我で弾けなくなったらおしまいなのだ。
あまりにも無理な仕事のしすぎで、一時期両手の腱鞘炎で辛かったことがある。
それをフォームを変える事によって直してきた。
治ったと思っていたけれど、手の方は覚えていたらしい。
低気圧が近づくと、痛みだす。

「大公トリオ」の本番だから、今日急に変ってもらうワケにはいかない。
どんなことがあっても演奏は放棄できないから、なんとかしなくてはいけない。
会場の立川市民会館に着いて、指馴らしをすると猛烈に痛い。
弾けるだろうか?
それでも共演するピアニストにそんなこと言ったら、びっくりされてしまうから黙っていた。
そして本番、ステージに出てもまだ痛い。
チューニングをしようと思っても、ペグを回すこともできない。
演奏が始まった。
初めのページが半分くらい終ったところで、指の痛みは気にならなくなった。
後は痛みも消えて演奏終了。
楽器ケースの蓋を開けようとしたら、激痛が戻ってきた。
おや、お帰りなさい。
本番の間どこへ行ってたの?
終って楽屋でチェリストに話した。
人の気持ちってすごいわね。本番の間痛くなかったのよ。
それじゃあ、毎日本番してたらいいですね、とチェリスト。
おいおい、それでは神経がもたないよ。


































2 件のコメント:

  1. 大丈夫ですか。お医者さんに行きましたか。
    親指の付け根とのことですが、私は以前親指の付け根の下のほうの手首に鈍痛を感じて医者にいったら、「手根管症候群」と診断されました。その痛みだとちょっと違うかとは思いますが、とにかくお医者さんに行ってみては。 お大事に。

    返信削除
  2. しゅこんかんと読むのでしょうか?
    なんかリズミックですね。
    ご心配いただき、ありがとうございます。
    体中の部品が古くなっていますから、なに、この程度
    どうって事はなくて、低気圧が過ぎれば治ります。

    返信削除