2014年6月7日土曜日

ゴミ戦争

人は様々な制約を受けて生きている。
収入やステータス、愛や憎しみ、羨望や思い上がり、それらが沢山のストレスを生んでいる。
特に日本の社会に多いかもしれない、他人と違うことをすると仲間はずれになるという恐怖感。
実際私の家の周りで、村八分になった家があった。
ゴミの集積場を巡ってのことなのだが、そのお宅では自宅の隣に所有しているマンションがあって、そこの集積場にゴミ出しをしていた。
ところが周りの家がそこに目を付けて、自分たちも一緒に棄てさせてと申し込んだ。
しかし、あまりにも軒数が多いので、そのお宅で断ったところ仲間はずれにされてしまった。
その家のおじいちゃんはショックで、しばらく元気がなくなってしまった。
いまどき、都会でこんなことがあるとは私も知らなくて、後で聞かされてびっくりした。
そのお宅では、マンションの人達の分と自宅の分のゴミで、もう目一杯だった。
それをゴミ集積場を他人に押しつけようとする図々しい人達が、乗り込んできて一緒に棄てさせろと言うから、そんな無理を聞いていたら自宅前がゴミだらけになる。
断られた連中はどうしたかというと、更にその目と鼻の先の道路に収集場を勝手に作ってしまった。
そこは私の自宅の目の前。
余りにも無責任な捨て方、汚れ放題に私は怒り心頭。
それから10年以上、只独りで10数軒相手に闘ってきた。
その場所は丁度番地が変わるところで町内会が違う。
その町会長に怒鳴り込み、組長に直談判。
孤軍奮闘して、10年ほどしてやっと見違えるようにきれいになって、棄てる人の自覚も出てきたようだ。
その間色々言われるし、頭にくることばかりで、胃潰瘍になりそうだった。
裁判にしようかと思ったこともあったけれど、仕事の忙しい時期で、そんなことに関わっていられるほどヒマではなかった。
自分の家のゴミを他人の家の前に捨てて、自分たちは棄ててしまえば目に付かない距離だから、カラスが荒そうと、収集日が違って持っていかれないゴミが残ろうと知らぬ存ぜぬ。
雪の降った日、カラスが大量にゴミをまき散らした上を踏んで「あら、大変」と言いながら平然と棄てている人に私の怒りが炸裂した。
「掃除しなさーいっ!」
あちらこちらから箒とちりとりを持った人達がワラワラと出てきて、一斉に掃除をし始める。
それでも詫びの一つも、いつもこちらで掃除することへの感謝の声も聞かれない。
これほど民度の低い地域も珍しい。
道一つ隔てたこちら側の町内会は、衛生管理がきちんとしていて、ごみの収集についても非常に厳しいので町がいつもきれいなのに、あちら側は酷い状態のところが多かった。
それを指摘すると、悪口を言われたと言って怒り出す。
言われたくなければ、ちゃんとして!と、向こうっ気の強い私はやりかえす。
そして今はその地域の人で、毎朝そこだけでなく私の家の前まできれいにしてくれる人が出てきて、平和が訪れた。
自宅前の道路はちり一つ落ちていない。
ところが、私に恨みを持っている人がいるらしく、嫌がらせが絶えない。
私が棄てたゴミを収集車が来る前に隠し、収集が終った後に戻すという陰湿な嫌がらせを時々される。
私の家の間借り人のゴミを、わざわざ隣の集積場に時間外に持って行って、うちのせいにするようなことも。
間借り人に訊くと、ちゃんとこちらの集積場に棄てていると言うし、一体何のためにわざわざ隣の集積場に持って行く意味があるのか。
先日も資源ゴミ収集の日に空き瓶が一つ、収集後に残っていた。
私がその日の朝に棄てた物で、一つだけ収集されないのは明らかに誰かが収集車が来る前に持って行き、収集後に返したとしか思えない。
そんなことが殆ど毎回の様にあって、本当にこんなつまらんことをする人の頭の中はどうなっているのだろう。
先日はとうとう、その空き瓶入れまで盗まれた。
町内会が市から借りて、各ゴミ集積場に置かれている。
プラスチックの買い物かごの様な物だが、町会事務所に替りをもらいに行ったら、あんな物盗んでどうするのかしらねと、話題になった。
もう少しマシな事にエネルギーを使えないのかと、情けない。
私が特殊な仕事なので、面白そうに(実際面白い)遊び暮らしているとでも勘違いする人が多いので、やっかみ半分、なにかの仕返しかもしれない。
態度がデカい、ノラ猫にエサをやるなどという反社会的な行為、ズケズケ歯に衣着せぬもの言い。
客観的に見て、あまり可愛くないのは良く分かるけど。































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